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8:00~12:00、14:00~17:00

Osteoporosis

気づかないうちに進む骨の変化を
早く見つけるために

骨粗鬆症は、自覚症状がないまま進行することが多く、「沈黙の病気」とも呼ばれています。

当院では、DXA(デキサ)法による腰椎・大腿骨の骨密度測定を行い、X線検査や血液検査、これまでの骨折歴などを総合して骨折リスクを評価します。

一人ひとりの病態に合った予防と治療により、将来の骨折リスクを減らすことを目指します。

このような経験はありませんか?

  • 背中や腰に痛みがある
  • 以前より身長が2cm以上低くなった
  • 背中や腰が丸くなってきた
  • 立ち上がるときや寝返りで背中が痛む
  • 軽く転んだだけで骨折したことがある
  • 検診で骨密度の低下を指摘された
  • 両親のいずれかに大腿骨骨折や脊椎圧迫骨折の経験がある
  • ステロイド薬を長期間使用している

患者さまの症状や身体の状態、生活スタイル、ご希望を丁寧に伺い、
それぞれに適した治療をご提案します。
治療の選択肢をわかりやすくご説明し、
相談しながら一緒に治療方針を決めていきます。

骨粗鬆症とは?

骨粗鬆症は、骨密度の低下や骨質の劣化によって骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。

私たちの骨では、古くなった骨を壊す「骨吸収」と、新しい骨を作る「骨形成」が絶えず繰り返されています。
この骨の新陳代謝のバランスが崩れ、骨吸収が骨形成を上回る状態が続くと、骨密度が低下し、骨の強度が低下していきます。

骨粗鬆症による骨折は、歩行や日常生活に支障をきたし、介護が必要になるきっかけにもなります。
当院では、適切な検査と予防、治療により骨折リスクを減らし、いつまでも自分らしく動ける生活を支えることを目指しています。

正常な骨の断面。骨の梁が細かく密に詰まっている

正常な骨

骨粗鬆症の骨の断面。骨の梁が減って隙間が大きく粗くなっている

骨粗鬆症の骨

日常生活への影響が大きい「4つの骨折」

骨粗鬆症によって起こりやすい代表的な骨折には、次の4つがあります。

背骨の骨折(椎体骨折)

転倒などの明らかなきっかけがなくても起こることがあります。背中や腰の痛み、身長の低下、背中が丸くなる原因になります。

太ももの付け根の骨折(大腿骨近位部骨折)

多くの場合、入院や手術が必要になります。歩行能力が低下し、介護が必要になる大きな原因の一つです。

手首の骨折(橈骨遠位端骨折)

転倒して手をついた際に起こりやすい骨折です。骨粗鬆症が見つかる最初の骨折となることもあります。

肩に近い腕の骨折(上腕骨近位部骨折)

転倒した際に肩を打ったり、手や肘をついたりして起こります。肩の動きが制限され、着替えなどの日常動作に影響することがあります。

背骨(脊椎圧迫骨折)のレントゲン写真と股関節(大腿骨近位部骨折)のレントゲン写真
骨粗鬆症で骨折しやすい背骨・股関節・肩・手首の4か所を示した人体図
肩(上腕骨近位部骨折)のレントゲン写真と手首(橈骨遠位端骨折)のレントゲン写真

これらの骨折をきっかけに活動量が低下すると、筋力低下や再転倒、さらなる骨折につながることがあります。最初の骨折と、その後の骨折の連鎖を防ぐことが重要です。

Point

骨折する前から、検査と予防を始めることが大切です

日本では、骨粗鬆症の患者さまが推定1,600万人を超えるとされています。しかし、自覚症状が乏しいため、骨折するまで病気に気づかない方も少なくありません。

超高齢社会において、骨粗鬆症の早期発見と治療は、骨折や介護を予防するうえで重要です。「まだ痛くないから大丈夫」と考えず、骨折リスクが高い方は早めに骨密度を確認しましょう。

骨粗鬆症の原因・危険因子

骨粗鬆症は、主に以下のような要因によって骨の強さが低下することで引き起こされます。

加齢
年齢とともに骨形成が低下し、骨密度や骨質が低下しやすくなります。骨粗鬆症は女性だけでなく、男性にも起こります。
閉経による女性ホルモンの減少
女性ホルモンのひとつであるエストロゲンには、骨吸収を抑える働きがあります。閉経後はエストロゲンが急激に減少するため、骨密度が低下しやすくなります。
病気や薬剤の影響
次のような病気や薬剤が骨粗鬆症に関係することがあります。
  • 関節リウマチ
  • 糖尿病
  • 慢性腎臓病
  • 甲状腺機能亢進症などの内分泌疾患
  • 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
  • 胃切除後や栄養吸収の障害
  • ステロイド薬の長期使用
生活習慣など
やせ、運動不足、カルシウムやビタミンDの不足、喫煙、過度の飲酒なども骨折リスクに関係します。

検査・診断

DXA法による骨密度測定

当院では、全身用X線骨密度測定装置を用いたDXA法により、腰椎と大腿骨近位部の骨密度を測定します。

腰椎と大腿骨近位部は、骨粗鬆症の診断や治療効果の評価に重要な部位です。微量のX線を用いて短時間で測定でき、骨折リスクの評価に役立ちます。

かかとを測定する超音波法や、手の骨を測定する方法は、骨粗鬆症の検診で利用されます。一方、診断や治療方針の決定には、腰椎・大腿骨を測定するDXA法が推奨されます。

X線検査(レントゲン)

背中が丸くなった患者さまの姿勢と、胸椎・腰椎の圧迫骨折を示すレントゲン写真

脊椎のX線検査では、椎体骨折や変形の有無を確認します。

椎体骨折は、強い痛みを伴わず、本人が気づかないまま起こっている場合があります。これを一般に「いつのまにか骨折」と呼ぶことがあります。

大腿骨近位部または椎体に、軽微な外力による脆弱性骨折が認められる場合は、骨密度の数値にかかわらず骨粗鬆症と診断されることがあります。骨密度だけでなく、骨折の有無を確認することが重要です。

血液・尿検査

血液検査では、カルシウムやリン、腎機能、肝機能などを調べ、骨密度が低下する別の病気が隠れていないかを確認します。必要に応じて、甲状腺機能やビタミンDなども評価します。

骨代謝マーカー

骨形成や骨吸収の状態を反映する骨代謝マーカーを測定することがあります。

骨代謝マーカーは、骨粗鬆症の診断を単独で確定する検査ではありませんが、骨代謝の状態や骨折リスクの評価、治療薬の選択、治療効果の確認などに役立ちます。

当院で行う治療

治療の目的は「骨折を防ぐこと」です

骨粗鬆症の治療では、骨密度を維持・改善するだけでなく、骨折を起こしにくくすることが最も重要です。
当院では、年齢、骨密度、これまでの骨折歴、骨代謝、腎機能、ほかの病気、通院や服薬のしやすさなどを考慮し、一人ひとりに適した治療を選択します。

主な治療薬

活性型ビタミンD₃製剤
腸からのカルシウム吸収を助け、骨代謝を整えます。年齢や腎機能、血液中のカルシウム値などを確認しながら使用します。
骨吸収抑制薬
骨を壊す働きを抑え、骨密度の低下と骨折リスクを減らします。
ビスホスホネート製剤、SERM、デノスマブなどがあり、内服薬や注射薬から一人ひとりの病態に合ったものを選択します。
骨形成促進薬
新しい骨をつくる働きを促し、骨密度の低下と骨折リスクを減らします。
骨折リスクが高い方に使いますが、骨吸収抑制薬を使う前、治療初めの段階で使うことが勧められています。
骨形成促進作用と骨吸収抑制作用をもつ薬
ロモソズマブは、骨形成を促すと同時に骨吸収を抑える注射薬です。
骨折リスクが高い方に、心血管疾患の既往症などを確認したうえで使用を検討します。

内服薬による治療

毎日、週1回、月1回など、薬によって服用方法が異なります。効果だけでなく、胃腸の状態、腎機能、ほかの薬との飲み合わせ、生活スタイルなどを考慮して選択します。

注射薬による治療

定期的な内服が難しい方や骨折リスクが高い方などには、注射薬を検討します。毎日、週1回、月1回、半年に1回など、薬剤によって異なります。

骨粗鬆症治療薬には、中断後に骨密度が急速に低下する可能性があるものもあります。自己判断で治療を中止せず、変更や終了については必ず医師にご相談ください。

また、薬剤によっては歯科治療との調整が必要になるため、歯科・口腔外科とも連携して治療します。

運動器リハビリテーション

骨折や腰痛、関節疾患などにより身体機能が低下している方には、医師の診断に基づき、必要に応じて運動器リハビリテーションを行います。

理学療法士・作業療法士が、筋力、バランス能力、歩行状態などを評価し、一人ひとりに合った運動を提案します。転倒しにくい身体づくりと、日常生活の維持・改善を目指します。

骨折を予防するために

食事

骨の材料となるカルシウムだけでなく、カルシウムの吸収を助けるビタミンD、骨の形成に関わるビタミンK、筋肉の維持に必要なタンパク質などをバランスよく摂ることが大切です。

運動

ウォーキングなどの体重をかける運動、筋力訓練、バランス運動は、骨や筋肉の維持と転倒予防に役立ちます。
骨折の有無や体力によって適切な運動は異なるため、痛みがある方や骨折リスクが高い方は、自己流で無理をせずご相談ください。

転倒予防

段差や電気コードをなくす、床に物を置かない、夜間の照明を整える、滑りにくい靴を選ぶなど、生活環境を見直すことも重要です。

生活習慣

禁煙し、過度の飲酒を控えることも骨の健康につながります。適度に日光を浴びることは、体内でのビタミンD産生に役立ちます。

よくある質問

Q

健康診断の簡易検査で「骨密度は正常」と言われました。整形外科で診てもらう必要はありますか?

はい、受診をお勧めします。手や足のかかと等で測る簡易検査で正常と出た場合でも、腰椎や大腿骨の骨密度と結果が一致しないことがあります。
身長の低下、背中や腰の痛み、軽微な外力による骨折歴、ステロイド薬の使用、骨粗鬆症の家族歴などがある方は、DXA法による詳しい検査をご相談ください。

Q

骨粗鬆症と言われました。牛乳をたくさん飲んでカルシウムをとればいいですか?

カルシウムは骨の重要な材料ですが、カルシウムだけで骨粗鬆症を治療できるとは限りません。骨粗鬆症は栄養失調ではなく「代謝の異常」による病気です。的確な検査を行い、代謝を良くするお薬による治療を行うことが必要です。ビタミンDやビタミンK、タンパク質を含むバランスのよい食事、運動、転倒予防も大切です。

Q

治療をすれば、骨密度はあがりますか?

適切な治療により、骨密度の増加や維持が期待できます。ただし、変化の程度は、使用する薬や患者さまの状態によって異なります。骨密度の数値を上げることだけでなく、骨折を防ぐことが治療の最も重要な目的です。

Q

骨粗鬆症の治療で、骨折は予防できますか?

薬物療法や運動、転倒予防を適切に組み合わせることで、骨折リスクを下げることができます。ただし、骨折を完全に防げるわけではありません。定期的に骨密度や治療効果を確認し、治療を継続することが大切です。

いつまでも自分の足で歩き続けるために

骨粗鬆症の治療は、骨を強くするだけでなく、骨折による身体機能の低下を防ぎ、自分らしい生活を続けるための取り組みです。当院では、骨粗鬆症の診断・治療とともに、転倒予防や運動機能の維持を支援し、ロコモティブシンドロームの予防・改善にも取り組んでいます。

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