切らない治療だから、体にやさしい
局所麻酔を使い、膝の3か所に細い針を刺し、神経に短時間熱を伝える治療ですので、体への負担が少ない治療です。
傷口を縫う必要がなく、抜糸のための通院もありません。
Cooled Radiofrequency Ablation

Cooled Radiofrequency Ablation
階段の昇り降りや買い物、旅行や趣味のお出かけなど、膝の痛みのために、これまで楽しんでいたことを控えていませんか。
膝のラジオ波治療は、お薬や湿布、くり返しの注射とは違い、膝の痛みを伝える神経に直接はたらきかけて痛みをやわらげる治療です。
メスを使わず、細い針の先から短時間高周波を流す治療なので、身体への負担が小さく、日帰りで受けていただく事が可能です。健康保険が適用されます。
変形性膝関節症による痛みに対しては、まずは、鎮痛剤や湿布などのお薬、ヒアルロン酸注射、運動器リハビリテーションなどの保存療法を行います。
しかし、これらの治療を適切に続けても痛みが十分に改善せず、歩行や階段の昇り降りなど、日常生活に支障が残ることがあります。
当院では、このような方に膝ラジオ波治療、再生医療(APS療法)などの先進的な治療の選択肢をご提案いたします。これらの治療法は、持病や高齢のため手術が受けられない方も対象となります。
その膝の痛み、
あきらめずにご相談ください

膝で生じた痛みの信号は、膝の周囲にある感覚神経を通って脳へ伝わります。膝のラジオ波治療は、痛みの伝達に関わる末梢神経の近くへ専用の針を進め、ラジオ波による熱を加えることで、痛みの信号を伝わりにくくする治療です。
正式には「末梢神経ラジオ波焼灼療法」と呼ばれます。この治療は、6か月から2年間程度膝の痛みを膝の痛みを軽減することを目的とした治療です。すり減った軟骨を再生させたり、O脚などの変形を矯正したりするものではありません。
変形性膝関節症の治療では、まず次のような保存療法を行います
症状や生活状況に合わせて、これらを組み合わせます。
保存療法を適切に行っても痛みが十分に改善しない場合には、膝のラジオ波治療(保険適用)や再生医療(APS医療)※自由診療 などの選択肢をご提案いたします。
人工関節などの手術を勧められたが、できれば避けたいという方もこれらの治療の対象になります。
Step2で充分な効果が得られない場合や、人工関節などの手術をご希望される場合は専門医療機関へご紹介いたします。
健康保険で膝ラジオ波治療を受けるためには、原則として次の条件を満たす必要があります。
保険適用の可否は、年齢だけで決まるものではありません。一人ひとりの病状と治療経過、患者様自身のご要望をもとに専門的に判断します。
局所麻酔を使い、膝の3か所に細い針を刺し、神経に短時間熱を伝える治療ですので、体への負担が少ない治療です。
傷口を縫う必要がなく、抜糸のための通院もありません。
治療は短時間で終わり、入院の必要はなく、当日に歩いてお帰りいただけます。
変形性膝関節症の痛みに対する治療として、健康保険が使えるため、費用的な負担も大きくありません。
効果は、1回の治療で半年〜2年ほど続くことが多いと報告されています。効果が弱くなってきた場合は、再び治療を受けることも可能です。
詳しくは医師または当院スタッフにお気軽にお問い合わせください

当院では、日本メドトロニック社の「Accurian疼痛管理用高周波システム」を使用します。
専用のプローブ内部に冷却水を循環させながらラジオ波を発生させる「冷却式ラジオ波焼灼」の機能を備えています。プローブ先端付近の過度な温度上昇を抑えながら、神経周囲に一定の範囲で熱を加えることを目的としたシステムです。
Accurianは2025年4月に医療機器として承認され、2025年9月1日から末梢神経ラジオ波焼灼療法に使用する医療機器として保険適用となりました。
なお、この治療を行うためには特別な資格取得が必要ですが、当院院長は認定資格を保有しております。

膝ラジオ波治療に関する海外の臨床研究では、治療を受けた方の約7割で、6か月後に痛みが半分以下になったと報告されています。また、ヒアルロン酸注射と比べて痛みをやわらげる効果が高く、2年間効果が続いたというデータもあります。
ただし、すべての方に効果があるわけではなく、効果の感じ方や続く期間には個人差があります。
この治療には、次のような限界があります。
痛みが軽減した後も、膝を支える筋力を維持するための運動や、体重管理などを続けることが大切です。(出典:Chen AF, et al. J Bone Joint Surg Am. 2020. / Lyman J, et al. Pain Practice. 2022.)
これまでの保存療法、手術療法の可否などを確認し、ラジオ波治療が適切かを判断します。
本番の治療の前に、膝の神経のそばに少量の局所麻酔薬を注射して、痛みがやわらぐかどうかを確かめるテストブロックを行います。ここで痛みが軽くなった方は、本番の治療でも効果が期待できます。
膝の周囲を消毒し、局所麻酔を行います。麻酔は、テストブロックと同じ3か所に行います。
超音波(エコー)で神経の位置を確認しながら、膝まわりの神経の近くへ専用の針を進めます。
針から弱い電気を流し、針の先が痛みを伝える神経の近くにあること、足を動かす神経から離れていることを確認します。
位置が決まったら、ラジオ波による治療を行います。3本の神経にそれぞれ行います。 治療中に熱さや痛みが生じる場合がありますが、局所麻酔を追加し、対応します。
治療後は針を刺した部分に絆創膏を貼り、院内で一定時間休んでいただき、出血、痛み、しびれ、歩行状態などを確認します。
問題がなければそのままご自身で歩いてご帰宅いただけます。 安全のため、治療当日はご自身での車の運転を控えていただきます。
安全のため、治療当日はご自身での車の運転を控えていただきます。 治療から数日〜2週間ほどかけて、だんだんと効果が出てくることが多いです。 痛みが軽減した後は、膝の状態に合わせて運動器リハビリテーションを行い、筋力や歩行機能の維持・改善を目指します。
1回の治療で多くの方は効果を実感されます。時間の経過とともに痛みが再発する場合には、一定期間をおいて再治療を行うこともできます。
安全な治療ではありますが、次のような合併症の可能性があります。
膝のラジオ波治療は、保険適用の条件を満たす場合に健康保険を使用できます。患者様の窓口負担は下記のとおりです。
| 1割負担の方 | 15,000円 |
|---|---|
| 2割負担の方 | 30,000円 |
| 3割負担の方 | 45,000円 |
※初診料や再診料、検査料などは別途かかります。詳しくは診察時にご確認ください。
※高額療養費制度が適用される場合があります。
痛みを完全になくすことを保証する治療ではありません。痛みを軽減し、日常生活の質を向上すること、リハビリテーションに取り組みやすくすることを目指します。治療効果の程度や持続期間には個人差があり、十分な効果が得られない場合もあります。
神経の病気がある方、血液サラサラのお薬を飲んでいる方、重い糖尿病の方などは、治療を受けられない場合があります。ご相談ください。
保存療法での治療歴や他の痛みの要因、テストブロックの効果などを総合的に判断し、膝ラジオ波治療の可否を検討します。
局所麻酔を行いますが、麻酔や治療用の針を刺すときの痛み、ラジオ波を流す際の熱感や違和感を感じることがあります。くの場合はジーンと響くような感覚で、ほとんど痛みを感じない方もいらっしゃいます。
治療中に強い痛みがある場合は、局所麻酔の追加など対応しますので、すぐにお知らせください。
膝のまわりには多くの神経がありますが、その中でみを伝える役割が大きく、安全に治療できる位置にある上外側膝神経・上内側膝神経・下内側膝神経の3本へラジオ波をあてることで痛みの軽減効果があることが報告されています。
必要ありません。日帰りで受けていただけます。治療後は院内で休んでいただき、歩行状態などを確認してからご帰宅いただきます。
当日の入浴や激しい運動、長い時間の歩行は控えてください。翌日からは、普段どおりの生活を送っていただけることがほとんどです。その他ご不明点など、遠慮なくスタッフにお聞きください。
はい。ラジオ波治療は痛みを軽減する治療であり、膝を支える筋力を直接回復させるものではありません。
痛みが和らいだ後に適切な運動やリハビリテーションを行うことで、歩行機能や日常生活動作の維持・改善を目指します。
膝の状態や治療時期に応じて、ヒアルロン酸注射などを組み合わせる場合があります。
人工膝関節置換術後の痛みには、感染、人工関節のゆるみ、骨折など、まず確認すべき原因があります。
また、通常の変形性膝関節症に対する保険適用とは条件が異なります。手術を受けた医療機関との連携を含め、個別に判断いたします。
| 医療機器の一般的名称 | 焼灼術用電気手術ユニット |
|---|---|
| 販売名 | Accurian 疼痛管理用高周波システム |
| 薬事承認番号 | 30700BZX00097000 |
| 承認取得日 | 2025年4月 |
| 製造販売業者 | 日本メドトロニック株式会社 |
| 販売業者 | 株式会社ユカリア |
| 保険収載 | 2025年9月1日(K196-6 末梢神経ラジオ波焼灼療法) |
膝のラジオ波治療は、保存療法で十分に改善しない痛み対する、新しい選択肢の一つです。すべての方に必要な治療でも、手術に代わる万能な治療でもありません。
当院では、お薬、注射、運動器リハビリテーション、ラジオ波治療、再生医療、手術療法などそれぞれの治療を順次検討いたします。現在の膝の状態、生活への影響、これまでの治療、ご希望を踏まえ、一人ひとりに合った治療方針を一緒に検討し、ご提案いたします。